アパートで虎を飼う男、賠償要求は認められず | Excite エキサイト
[ニューヨーク 8日 ロイター] ニューヨークの男性が、体重204キロのペットのシベリア虎を捜査令状なしの強制捜査でアパートから押収されたことに対し、市と警察に損害賠償を求めていたが、連邦判事はこの訴えを「厚かましい」として退けた。
シドニー・スタイン判事はアントワーヌ・イェーツの訴えを退けた。当局は2003年に、彼が「ミン」という名前の体長3メートルの虎と、「アル」という名前の体長1.83mのワニをアパートの5階にある部屋に隠しているのを発見した。
イェーツは、自分が育てた虎に傷つけられて入院した。彼は警察の捜索によって、憲法に規定された権利が侵害されたと主張していた。
ミンはオハイオの動物保護施設に送られたが、イェーツは虎を取り戻してニューヨーク州で自分の動物保護区を開きたいと語っている。
イェーツは2004年、生命の危険行為の罪で5ヶ月の実刑を受け、同年、市に対して訴訟を起こした。
スタイン判事は、イディッシュ語で信じがたい厚かましさもしくは大胆さを示し、法の世界では「大々的に乱用された」という意味で使われる言葉「chutzpah」が、この訴訟に関して「最も適切な語である」と述べた。
イェーツの弁護士はロイターの電話取材に応じなかった。
判決文によれば、警察は匿名の情報提供を受け、イェーツが膝の下に骨が見えるような深い傷を負って「痛みに苦しみ叫んでいる」のを発見し、彼が野生動物をペットとして飼っていたことが明らかになった。
イェーツはブルドッグに噛まれたと言っていたが、隣人のひとりがイェーツは成長した虎を自分の娘に見せたことがあり、大量の尿が自分の部屋まで落ちてきていると証言した。
イェーツは後に、ミンをミネソタの女性から3500ドル(およそ40万円)で購入したこと、ワニのアルを孵化したての頃から8年間育てていることを認めた。
イェーツは、入院して一週間後にアパートに戻ったとき、現金7000ドル(80万円)、宝石類3万ドル(345万円)、および体重1.3から1.8キロの茶色いウサギが消えていたとして賠償を求めた。
「ウサギの行方は確認されていませんが、ワニのアルがそのことについて調べられたという記録はありません」と、判事は述べました。 「法廷は、彼がこの問題に関してよく知っているはずだと考えます」
相良軍曹が分からない人はとりあえず
こちらを見てもらえれば判るはずです。
しかしアパートで虎ですか……。
まぁ、逃げて周辺住民に怪我でもさせた日には責任を取らなきゃならないわけで。そのリスクを考えれば、押収もやむを得ないんでしょう。
本人的には不服であろうことは想像に難くありませんが。
それにしても……ウサギはともかくとして、宝石と現金は一体どこに行ったのやら。